- コンテンツマーケティングとは?
- コンテンツマーケティングの考え方
- コンテンツマーケティングの特徴
- コンテンツマーケティングの種類
- コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
- コンテンツマーケティング施策を行う際の注意点
- 【まとめ】ユーザーに寄り添った価値あるコンテンツを創り、届ける
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値ある情報を届けることで、見込み客を集客し、顧客を育成して、ファン化させる段階的なアプローチ手法です。
ポイントは、リスティング広告などのようなすぐに購買行動に移す顧客にアプローチするのではなく、見込み客のインサイトや潜在ニーズへアプローチする手法であることです。
すぐに自社の商品やサービスを買ってもらうのに必要なプッシュ型の広告施策とは違うとい点に着目して、解説していきます。
コンテンツマーケティングの考え方
まず、コンテンツマーケティングの考え方をお伝えする前に、1つお聞きしたいことがあります。マーケティングファネルはご存じでしょうか?
① 認知
まずユーザーに自社の商品やサービスの存在を知ってもらう
② 興味
どんな商品やサービスなのか詳しく知りたいと思ってもらう
③ 比較・検討
他にはどんな商品やサービスがあって、共通点や違う点を踏まえたうえで、購入するか選んでもらう
④ 行動
自社の商品やサービスを買ってもらう
以上が、顧客に自社の商品やサービスを買ってもらう一連の流れになります。
コンテンツマーケティングの考え方は、認知から購入までの一連の流れを網羅する手法です。顧客にとって価値ある情報を創り、届けることでユーザーの行動を変えることが重要です。
コンテンツSEOとの違い
混同しがちなマーケティング手法として、コンテンツSEOがあります。検索エンジンの中でコンテンツをユーザーに届けることで、金銭的なコストをかけずに、集客につなげるという点では共通しています。
しかし、コンテンツマーケティングがコンテンツSEOと異なる点は、SEO施策にとどまらず、多角的かつ段階的なアプローチによって、最終的に収益につなげることです。
したがって、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部といえるでしょう。SEOはコンテンツマーケティングを実施する上でも重要な概念です。
プッシュ型広告施策との違い
コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値ある情報を届けることでユーザーが徐々に買いたいという気持ちになり、購買につなげるアプローチです。
トリプルメディアの概念
次にコンテンツマーケティングを理解するうえで重要な、トリプルメディアの概念を紹介します。トリプルメディアとは、オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアの三種類のメディアを総称した用語です。
① オウンドメディア
企業が運営するメディア
② ペイドメディア
広告などの有料メディア
③ アーンドメディア
SNSなどの拡散力のあるメディア
コンテンツマーケティングの特徴
ここで取り上げるコンテンツマーケティングの特徴は、以下の2つです。
それでは、順を追って説明していきます。
① プル型のマーケティング手法
② 多角的な訴求アプローチ
プル型のマーケティング手法
コンテンツマーケティングの特徴として、プル型手法である点です。プル型手法とは、見込み客のインサイトや潜在ニーズにアプローチし、購入してもらうのを待つマーケティング手法です。広告施策のようにすぐに購買行動につながるわけではありません。こちらから売り込むプッシュ型手法とは大きく異なります。
多角的な訴求アプローチ
もう1つの特徴として、コンテンツマーケティングは、様々な種類のコンテンツを駆使して、見込み客を育成し、ファンやロイヤル顧客まで、段階的なアプローチが可能です。
コンテンツマーケティングの種類
コンテンツマーケティングを行う上で、様々な種類のコンテンツが存在し、それぞれの特徴を理解した上で実施することが重要です。今回は7種類のコンテンツを紹介します。
① オウンドメディア記事コンテンツ
企業が運営するメディアで、ユーザーにとって役立つ情報を発信するコンテンツ。ロジック訴求で、認知拡大に適しています。
② 動画コンテンツ
2014年の動画元年以降、注目されている動画。短い時間に様々な情報をテキスト、画像、音声、映像などあらゆる要素を1つのコンテンツとして落とし込むことが可能なため、訴求力があります。特に認知獲得の感情訴求を強みとします。
③ eBook / ホワイトペーパー
自社独自のノウハウを詰め込んだパンフレットやリサーチ資料のような資料コンテンツ。認知獲得よりも購買に近いロジック訴求を得意とします。
④ メールマガジン
登録会員の見込み客に対して、継続的にメール配信することで、関係を築き、購買へとつなげるためのコンテンツです。
⑤ イベント (リアル / ウェビナー)
リアルイベントとオンラインイベント(ウェビナー)両方ともコンテンツマーケティングを行う上で、活用できるコンテンツになります。認知獲得よりも、比較的購買につながりやすいコンテンツになります。
⑥ 書籍出版
書籍コンテンツもコンテンツマーケティングを行う上で、有効な手段です。自社の蓄積されたノウハウを一冊に集約して、出版することで、信頼を得られます。自社ブランディングに効果的なコンテンツといえるでしょう。
⑦ インフォグラフィックス
インフォグラフィックスとは、グラフやチャート、写真など様々な視覚情報を1枚の紙にしたコンテンツです。元々は雑誌などの紙媒体向けのレイアウトでしたが、Webとの相性もよく、グラフィックを用いたビジュアル訴求が強みです。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
これまでコンテンツマーケティングとは一体どんな手法なのか、その概念や考え方についてご紹介してきました。コンテンツマーケティングの特徴や種類を踏まえた上で、メリットとデメリットについても解説していきます。
コンテンツマーケティングも幅広い概念で一見、どんな課題にでも対応できる万能な施策のように思えますが、全てを網羅できるわけではありません。なので、コンテンツマーケティングの強みと弱みをきちんと理解して、施策を行うことが得策です。
メリットとは
コンテンツマーケティングを行うメリットは以下の4つです。
① 見込み客の潜在ニーズにリーチできる
② 金銭的なコストをかけずに見込み客を集客できる
③ コンテンツが蓄積され、自社の資産になる
④ 蓄積されたコンテンツによって、見込み客をファン化させる仕組みを作れる
デメリットとは
コンテンツマーケティングを行うデメリットは以下の3つです。
① 金銭面以外の制作時間や労力などのコストが大きい
② 効果が出るのに時間がかかる
③ 継続的なコンテンツ制作と発信が必要になる
コンテンツマーケティング施策を行う際の注意点
コンテンツマーケティングにも落とし穴があります。この手法は幅広い概念で、効果的な手段ですが、どんな課題でも解決できる万能な施策ではありません。コンテンツマーケティングに向いている施策と、向かない施策があります。
コンテンツマーケティング施策に向いている課題とは?
コンテンツマーケティングに向いている課題は、今すぐに購買へとつながらない顧客と良好かつ、長期的な関係を築きたい場合におすすめです。
コンテンツマーケティングい向かない課題とは
一方でコンテンツマーケティングに向かない課題は、すぐに顧客を購買へ結び付けたい場合です。前述でもお伝えしましたが、コンテンツマーケティングは継続的に良質なコンテンツを制作する必要があり、すぐには効果はでません。なので、いますぐに顧客に自社の商品やサービスを書いてもらいたい場合には、適さない施策といえるでしょう。
コンテンツマーケティングの目的を明確化する
コンテンツマーケティングを行う際には、どんな課題をなぜ、この施策で解決したいのか、を明確にする必要があります。
以下の7つのステップを踏むと目的が明確になりやすくなります。
① 課題の定義
② 課題設定の理由
③ 理由の根拠
④ 課題解決手段の検討
⑤ 施策の決定
⑥ その施策を選んだ理由
この手順でコンテンツマーケティングである必要性を洗い出すのがおすすめです。
【まとめ】ユーザーに寄り添った価値あるコンテンツを創り、届ける
今回はコンテンツマーケティングの魅力についてお伝えしました。コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値ある情報を届けることで、見込み客を集客し、顧客を育成して、ファン化させる段階的なアプローチ手法です。費用面でのコストを抑えれる、非常に便利なプル型施策になりますが、使い方には注意が必要です。ですので、解決したい課題を見極めた、使い分けが重要になります。気になる方は、コンテンツマーケティングの実施を検討してみてください。